プロのアスリートと食空間を共有。スポーツにおける食事の重要性を舞洲から伝える

プロ3クラブ選手たちが集う場所に

ありがたいことに、エヴェッサ以外の選手も当店に足を運んでいただけることも増えてきました。

 

せっかくのご近所さん同士ですから、当店を利用して「舞洲トップアスリート交流会」とか定期的にやったら面白そうだなとは思います(笑)。実際に他競技の選手と関わりあうというのは選手自身の視野を広がることにもつながると思うし、何よりこの場所で、食を通じて選手同士の仲が深まるといいなと思います。

 

スポーツの世界には「同じ釜の飯を食う」という言葉があります。「AthleteTable」での食事が、舞洲のアスリート同士の仲間の証になるとうれしいですね。

舞洲から日本のスポーツ界全体の“食”を支えたい

僕の夢は、この「AthleteTable」のようなスポーツ選手を支える食堂を全国に広げて、その土地その土地でがんばるアスリートたちのレベルアップに食を通じて貢献していくことです。

だけど、僕1人で全国にいる全てのアスリートの食生活をサポートしてあげられるわけじゃない。1人の栄養士がサポートできる選手の数なんて本当にしれてるんですよね。だから、同じ方向性の考えをもった栄養士とどれだけタッグを組み、また今後そうした人材をどれだけ探して育てていけるかが、僕の夢を実現できるかできないかの分かれ目なのかなと思っています。

このコンセプトのお店って誰でもできるわけではない。とにかく人材が重要なんです。

 

おそらく、スポーツ栄養士として働きたいと思っていただける人はたくさんいると思います。そうした能力をもった栄養士さんもたくさんいると思っています。だけど、実際に生計をたてることができている人はほとんどいません。仕事としてやりたい人もたくさんいて、サポートてほしいと思っている選手やチームも多いのに、双方がなかなか結びつかない非常に不思議な業界なんです。

 

この「AthleteTable」という1つのブランドを通じてスポーツ栄養士が活躍できる環境、仕組みをつくっていくことは、僕の自己実現をしていくために課された長期的課題であると思っています。

 

舞洲をきっかけに、たくさんのスポーツ栄養士たちがここから育ち、それぞれが各地でがんばるアスリートのパフォーマンスを通じて支えていく。そんな未来をつくっていけるよう、これからもこのお店を成長させていきたいですね。

 

<Profile>
安藤大貴(あんどうひろき) 1989 年 9 月 5 日生まれ
愛知県出身。大阪エヴェッサ、健康スポーツ食堂「Athlete Table」管理栄養士。至学館大学健康科学研究所特別研究員。神戸学院大学栄養学部、至学館大学大学院健康科学研究科修士課程を修了後、スポーツ栄養学を専門とした管理栄養士として活動。競技力向上を目的とした競技者向けのスポーツ栄養サポート、スポーツキッズ向けのスポーツ食育活動、また競技者の競技力向上に関するスポーツ栄養学研究にも従事。食を通じた身体づくりやコンディショニング、ケガの予防の指導が専門


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